合宿免許では延長(延泊)になることも珍しくありませんが、事前の準備次第でリスクや追加料金、予定変更の負担を減らすことが可能です。
延長になる確率や日数、費用の目安、延泊を回避して最短卒業を目指すポイントを紹介します。
合宿免許では、全体のうち延長になる人は1〜2割程度といわれています。多くの教習生は予定どおり日数で卒業しているため、必要以上に不安を抱える必要はないでしょう。
合宿免許で延泊になった場合でも、2〜3日程度で収まるケースが一般的です。ただし、仮免学科試験や修了検定に不合格になると、次回試験日まで待つ必要があります。その場合、さらに日程が数日延びてしまうこともあるため注意が必要です。
合宿免許では、S字やクランクでの脱輪、右左折時のハンドル操作ミスなどで検定に落ちるケースが多く見られます。一時不停止や確認不足も、減点による延長の大きな原因になりやすい部分です。
仮免学科試験は合格ラインが90点と高く、正答率がわずかに足りないだけでも不合格になります。効果測定の段階からしっかり復習せずに油断すると、本番で思わぬ失点をして延長につながることもあるので注意しましょう。
教習の時間割はタイトなため、寝坊による遅刻や発熱などの体調不良で教習を休んだ場合、教習が後ろ倒しになり、延長や延泊が必要になるケースがあります。延長を避けるうえで、体調管理は想像以上に大切な要素です。
合宿免許で延長になると、宿泊費や食事代に加え、追加の技能教習料金や技能・検定の再受験料が発生する場合があります。
こうした負担を抑えたい方には、追加料金なしで受けられる保証プランの利用がおすすめ。多くの合宿プランでは「卒業まで追加料金なし」や「規定日数+○泊まで保証」などのオプションが用意されているため、運転に自信がない方ほど、数千円高くても保証付きプランを選んでおくとよいでしょう。
事前に何日まで・どの項目までが保証対象なのかを確認しておけば、万一の延長時も慌てることはありません。保証があれば落ち着いて教習に集中できるため、結果として延長なしで合宿を終えられるかもしれません。
合宿免許で延長を避けるには、宿泊中の過ごし方が非常に重要になります。
たまには息抜きも必要ですが、基本的に合宿免許は短期勝負の場。空き時間をだらだら過ごさず、なるべく問題集やアプリで学科の学習をしっかりと行いましょう。
技能教習でS字やクランクなど苦手なポイントが出てきたときは、その場で指導員にコツを質問することも大切。教わったコツを次の時間ですぐ試すことが、上達への近道になります。
十分な睡眠とバランスのよい食事も心がけ、体調を崩さないよう自己管理を徹底しましょう。
合宿免許での延長は不安ですが、原因と対策を知っておけば、過度に心配する必要はありません。料金が許容範囲なら、万が一に備えて保証プランを申し込んでおくことも有効です。
体調管理にも気を配り、最短日数での卒業を目指しましょう。